FiiO KA5 “着弾”

FiiO KA5 “着弾”

2023-05-27

先日買って満足しているガジェット、FiiO KA5
Apple Musicのハイレゾロスレス配信が始まった頃からずっと気になっていた、ハイレゾ対応のポータブルアンプ(以下「ポタアン」)を初めて手に入れました。

KA5は今年4月発売の最新モデル。
USB-A・USB-C・Lightningと一通りのケーブル・アダプタが付属していて、これ1つ買えばPC・Mac・iPhone・iPadのどれでも(もちろんAndroidスマホでも)使える簡便さが購入の決め手の一つでした。あとは単純に見た目やサイズ感が好き。
DACチップの違いなどは正直よく分からず、とにかく製品の世代が新しいほうが概ね性能は良いだろうというざっくり認識です。

KA5本体と付属品の写真

今使っているSONYの有線ヘッドホン(MDR-1AM2)を買った時も「今まで聞こえなかった音が聞こえる!」という驚きがありましたが、それをKA5にバランス接続したら、さらに大幅に音質が向上しました。

たとえば結束バンドの『結束バンド』を聴くと、各パートの音や鳴っている方向がクリアに聞き取れ、バンドの実在感がいっそう感じられるように。
お前(←ヘッドホン)こんなに性能良かったのか……

最近の曲だけでなく、昔よく聴いていた音楽のロスレス音源*を改めて聴き直しても新鮮な印象が得られて良いです。capsule(小文字表記の時代)の曲のあまり目立たないトラックとか、でんぱ組.incのオケの細かい音とかも、まだまだ味わいきれてなかった! リマスター感!

※オーディオ環境を高めれば高めるほど、ロスレス音源で聴くことの重要性を感じます。一時期は「256kbps以上の圧縮音源とロスレスの差は知覚できない」などと言われていましたが、ブラインドテスト的な比較試験の結果がどうあれ、サウンドの臨場感や鑑賞体験の満足度の差はやはりある、と個人的には感じています。

また、以前は同じヘッドホンを繋いでも、iPhoneやiPadに比べてMacの音質が良くないのが不満でした。我が家ではこの中でMacが一番古いので、内蔵されているDACの世代が単純に古いのだろうと推測していますが、Macを使いながら音楽が聴きたくなったときに、Macにもミュージックアプリがあるのに、わざわざ別のデバイスから鳴らさないと音が良くないのがなんかな〜と。
そんな不満もポタアンを挟むことで無事解消、Macでも高音質で聴けるようになりました。

音質の傾向としては、高音から低音までバランスが良く、癖のないナチュラルな音だと感じます。
個人的に、左耳の聴力が若干弱い日が多いのですが(その日の体調で感じ方が微妙に変わる)、左右の音量バランスをKA5本体のボタン操作で変えられるところも便利。

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弱点を挙げるとすれば、まずバスパワー駆動なので、iPhone(13 mini)に繋ぐとすごい勢いでiPhoneのバッテリーが減ること。13 miniはそもそもバッテリー容量が少なめで、それをゴリゴリ食われます。
さらには、付属のケーブルやアダプタが保証の対象外で、しかもどうやら汎用品ではなくメーカー独自仕様のパーツらしいので、(別売りで同じようなものが売られてはいるものの)断線しないように大切に扱う必要がありそうです。
要するに、小型でありながら、持ち歩きにはあまり向いていないと言わざるを得ません。

もしポータビリティを重視するのであれば、スマホを充電しながらは使えないので(iPhone側のアダプタの組み合わせでなんとかなるかもですが)、バッテリーが大容量のスマホで使うか、もしくはバッテリー内蔵型の機種(Q11など)を選んだほうがよさそうですね。

僕はそもそも有線ヘッドホンを家の自室かリビングでしか使わないので、このあたりは納得した上での買い物ではありました。

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冒頭でも触れたように、KA5を使い始めたことで、Apple Musicで配信されているハイレゾロスレス音源をようやく(本来あるべきデコードで)再生できるようになりました。Apple Musicの品質設定も以前とは変えたのですが、このあたりはまた、書きたくなったら書きます。

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