現在テレビのニュース等でも報じられている、Internet Explorerの脆弱性(セキュリティ上の弱点)についての情報をお伝えします。
簡単な対策として、(一時的にでも)ほかのWebブラウザーへの乗り換えをおすすめします。
※5/2追記: 更新プログラムが公開されましたので、Windows Updateを使用して安全を保つことができます。自動的に行われますが、手動で直ちに行うこともできます。手順はこちら↓
Windows Update 利用の手順 – Windows 8 / Windows 8.1 の場合
Windows Update 利用の手順 – Windows 7 の場合
以下の内容は更新プログラム公開以前のものですが、参考情報として残しておきます。
いま何が起きているの?
Windowsでウェブサイトを閲覧する際に、多数の方が利用している「Internet Explorer」(IE)に脆弱性(ぜいじゃくせい)が見つかり、実際に攻撃が行われ始めていることが問題になっています。
脆弱性とは、セキュリティ上の弱点、いわゆるコンピューターウイルス等の悪質なプログラムが入り込む隙のことです。
通常であれば自動的に修正プログラムがインストールされて問題が解消されるのですが、今回は修正プログラムの配布が始まるより先に脆弱性を突く攻撃が始まっており、現在の最新バージョンであっても被害を受けてしまうため、通常よりも危険な事態になっているという状況です。
おそらく5月中には修正プログラムが公開されますが、それまではWindows PCの所有者自身が対策しなければいけません。
どうすればいいの?
個人でできるもっとも簡単な対処法は、Internet Explorer以外のWebブラウザー(閲覧ソフト)を使い、IEは脆弱性が修正されるまで使わないことです。
いずれも無料で、IEとほぼ同じ要領でほとんどのウェブサイトを利用できます。
信頼できるWebブラウザーの候補として、「Google Chrome」(グーグルクローム)と「Firefox」(ファイアフォックス)の2つをおすすめします。
それぞれ以下のリンクから入手できます。
現在、ゆうちょ銀行の「ゆうちょダイレクト」がFirefoxからの利用を遮断しています。
ゆうちょダイレクトを利用する方はGoogle Chromeを選びましょう。
(これはゆうちょダイレクトのシステムに問題が起きているためです。今のところ改修される気配がありません……)
どちらかをインストールしたら、次に、メールソフト等でURLをクリックしたときに新しいWebブラウザーが立ち上がるように“既定のブラウザに設定”します。
Google ChromeもFirefoxも、一度閉じてもう一度立ち上げると“既定のブラウザにする”ことを勧めてくるはずなので、それに従って操作してください。
ここまで済んだらひとまず対策完了です。
Google Chrome・Firefox使用のヒント
どちらのWebブラウザーにも、IEの「お気に入り」をインポートする(=まとめて取り込む)機能が備わっています。
これを行うと、IEでいつも見ているサイトにアクセスしやすくなり便利です。
Google Chromeの手順↓
ブックマークをインポート/エクスポートする – Chrome ヘルプ
Firefoxの手順↓
Internet Explorer からお気に入りと他のデータをインポートする | Firefox ヘルプ
もしWindows 8.1でGoogle Chromeの表示がぼやけてしまう場合は、以前書いたWindows 8.1の記事の解決策を参考にしてみてください。
IEを使わざるを得ない場合は?
いつも利用しているサイトがIEにしか対応していないなど、IEを使い続けなくてはいけない場合は、マイクロソフト社が提示している問題の回避策を実施します。
上級ユーザー向けの方法が中心ですが、OSが64ビット版Windows7/8かWindows RTであれば、IEの「拡張保護モード」を有効にする方法が簡単です。詳しくは上記リンク先をごらんください。
関連リンク集
Internet Explorerに関する注意 – Yahoo! JAPAN
―Yahoo!の注意喚起ページ。参考にできるページがそつなくまとまっています。
「Internet Explorer」の脆弱性、日本人ユーザーが対策ソフト公開 – CNET Japan
―IEの問題回避策の一つである、VGX.DLLの無効化を簡単に行えるツールが紹介されています。
(Windows XPユーザーのための)Webブラウザー乗り換えのススメ
―2年前に書いた、Google ChromeとFirefoxの紹介記事。それぞれの長所について簡潔に書いています。
※Windows XPはすでに延長サポート期間が終了し、今後は脆弱性が修正されないのでネット接続すると危険です。あくまでもWebブラウザーの紹介記事として読んでいただけたらと思います。