【余談】Windowsの写真表示機能の悩ましさ。

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先月のWindows 10に関する記事の下書きに書いていて決定稿ではカットした一節があるのですが、まあまあボリュームがあってもったいないので、ちょっと加筆しておまけ的な感じで出しておくことにしました。
わりとマニアックな話なので、興味のない方はまるごとスルーしてください……!

デジカメ写真の愛好家としては、「フォト」アプリの有用な点についても触れずにはいられないトピックです。

写真ファイル(JPEG)の右クリックメニューの中にある「右に回転」「左に回転」は、かつてデジカメユーザーにとって「触ってはいけない存在」でした。
なぜなら、この機能を使うと写真の画質が劣化(再圧縮)してしまっていたからです。

この問題は実はWindows 8で解消されていました(EXIFの書き換えによる回転になった)。
右クリックメニューだけでなく「フォト」アプリについても、Windows 8.1が登場した頃のバージョンアップで劣化しない回転ができるようになりました。

ところが、デスクトップ内にウィンドウ表示できないWindows 8/8.1の「フォト」アプリはそもそも使いにくかったんです。
ウィンドウ表示ができる「Windows フォト ビューアー」を使うことにしたとして、こちらはWindows 7時代の古いプログラムなので、この中で写真を回転させると画質が劣化する問題は依然として残っていました。

WindowsPhotoViewer_mikan

Windows 10で「フォト」アプリをウィンドウ表示できるようになったことで、晴れて「Windows フォト ビューアー」は不要になり、「Windowsの標準機能で写真を回転させてはいけない」という長年のセオリーはついに完全に過去のものとなったのです!

……と、思ったんですけど。
10の「フォト」アプリは「画像のカラープロファイルに対応していない」という別の問題を含んでしまったようで……。

Windows 10 で Windows フォト ビューアー を使う方法 – CAT EARS

個人的には写真の管理にはAdobe社の「Lightroom」を使っているので重大な問題ではないのですが、デジカメユーザーにとっての落とし穴がいつまでもWindowsに残っているというのは残念な状況です。
果たしてこの先、Windows 10の標準機能だけで十分に写真を扱える日は訪れるのでしょうか?
Microsoftの中のエンジニアさんがんばって……!

【 →Windows 10の記事まとめ 】